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ABS樹脂はアクリロニトリル (Acrylonitrile)、ブタジエン (Butadiene)、スチレン (Styrene)を共重合させたプラスチック樹脂となり、名称はそれぞれ頭文字をとったものとなります。
ABS樹脂はプラスチック樹脂の中で最も汎用度の高い物質で、自動車部品や家電製品・IT機器などの外装はほぼこのABS樹脂となります。
酸性やアルカリ性などの耐薬品性や耐剛性・常温耐熱性(70〜100℃)に優れており、加工性もよく、また美観的にも優れている事から様々な用途があります。
ただし、日光や紫外線などの耐候性は良くなく、有機溶剤などにも弱い、難燃グレードもありますが、原則可燃性であるなど短所も持っています。
燐酸塩皮膜処理を参照。
タングステンと極微量の炭素・シリコンを添加したニッケル-クロム-モリブデン合金鋼で、同系の合金鋼でも幅広い耐食性に優れており、複数の化学薬品等を使用する非常に厳しい腐食環境下においても高い耐食性を保持します。一般的に「ハステロイ」と呼ばれる合金群の一つです。
ALLOY200/201は合金成分を含まない鍛造ニッケル(工業用純ニッケル)で、幅広く優れた機械的性質と耐腐食性を持っています。また、還元条件において非常に有効で不動態酸化層を形成するので酸化状況下でも使用が可能です。
どちらも酸性・アルカリ性・中性塩の溶液中では耐性が良好ですが、酸化塩溶液では激しく腐食しますので注意が必要です。
ニッケル-クロム-モリブデンの合金鋼で、タングステンと極微量の炭素・ケイ素を含有した材料です。耐蝕環境に強いハステロイ類の中でも、モリブデンの含有比率を高めることにより、孔食や隙間腐食など厳しい腐食環境に対して特に優れた耐食性を有する合金です。
クロムを14〜17%含有するニッケル基合金で、高温における耐酸化性が極めて優れている耐熱合金です。一般的に「インコネル」と呼ばれる合金群の一つです。
ニッケルとクロムの合金鋼で、アルミニウムとチタニウムを添加した材料です。高温強度が高く、耐酸化性・耐浸炭性・耐浸硫性に優れています。一般的に「インコネル」と呼ばれる合金群の一つです。
低炭素のニッケル-クロム-モリブデン-ニオブ合金で、様々な腐食性媒体に対して優れた耐性を持っています。一般的に「インコネル」と呼ばれる合金群の一つです。
米国規格国家協会(American National Standards Institute)の略。日本のJISに相当する機関です。国際標準化機構(ISO)の設立機関という事もあり、ANSI規格がISO規格となる事もあります。
ASA樹脂(Acrylate Sthrene Acrylonitrile)はABS樹脂に似た性質をもつプラスチック樹脂ですが、B成分(ブタジエンゴム)の代わりにA成分(アクリルゴム)を用いる事により、ABS樹脂に比べ日光や紫外線などの耐候性を向上させたものとなります。このことから屋外で利用される場合にこちらを使用します。
これまでのNC旋盤へコンピュータが内蔵された工作機械です。コンピュータで数値制御されるので、難しい加工も可能となり時間の短縮にも繋がっています。
現在ではNC旋盤と言えば、ほとんどこのCNC旋盤を指します。
ASTM規格は米国材料試験協会(American Society for Testing and Materials)により工業用材料全般(鉄、非鉄金属、ゴム、プラスチックなど)に設定・発行された規格です。
ASTM規格が国際化された事に伴い、2001年に機関名をASTMインターナショナルへ改名されました。
現在では世界最大機関となり、世界中で使用されています。
C面取りとは、加工工程において、角の部分を直角二等辺三角形の形で切り落とすという意味です。例えば、図面に『C1』と表記されていれば、角から二方向へそれぞれ1估ったところから45°の角度で切り落とすという指示となります。このC面取りは45°の角度で切り落とす場合にのみ使われます。
省略して『C面(シーメン)』とも呼ばれます。
ドイツ工業規格(Deutsche Industrie Normen)の略称です。DIN規格にはねじの他にも38,000件を超える規格が制定されており、ドイツ国内のみならず国際的にも広く参照され、ISOやIECといった規格にも大きな影響力を持っています。
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DSSとは、〔Duplex Stainless Steel〕の略称で、二相ステンレスを表します。
エチレンとプロピレンを共重合する事によって生成される合成ゴムの一種です。EPMまたはEPTとも表記されます。
加水分解がないので耐水性に優れており、二重結合もなく分解しにくいので耐オゾン性にも優れています。半面、油には非常に弱いので耐油性は劣ります。
優れた耐候性・耐水性により屋外の防振材や電線被覆材などに利用されます。
FRPは『Fiber Reinforced Plastics』の略で、ガラス繊維などをプラスチックの中に入れて強度を向上させた繊維強化プラスチックになります。
比較的安価で、軽量かつ耐久性に優れている事から、宇宙・航空産業から自動車や鉄道の内外装など様々な分野で利用されています。
国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略です。工業分野の国際規格を策定する為の民間機関。本部はスイスのジュネーブにあり、日本からは1952年に日本工業標準調査会(JISC)が加盟しています。ちなみに、そのまま省略すると『IOS』ですが、ギリシャ語の『平等・均等』を表す『isos』から『ISO』になりました。
JES規格は、日本標準規格(Japanese Engineering Standard)の略です。1949年に現在の日本工業規格(JIS規格)へ統合されるまではこの規格が利用されていました。
JES規格のナットで、六角ナット10割(ねじ径と高さが同じナット)を指しています。
片面取りで10割ナットとも呼ばれます。
日本工業規格(Japanese Indusutrial Standards)の略です。工業標準化法(1949年6月1日制定)に基づき制定された、日本の工業製品における国家標準規格です。
化学物質安全データシート【(Material) Safety Data Sheet】は、指定された化学物質を含む製品を他の事業者に譲渡・提供する際に、供給者や該当する化学物質名、またその症状及び取扱いに関する情報の提供を義務付けた制度です。製品安全データシートとも呼ばれます。
ニトリルゴム参照。
NC(Numerical Contorol)は数値制御の略で、工作物の移動距離や送り速度を数値化し機械に記憶させます。旋盤は工作物を回転させながら、刃物をあてて削る工作機械です。NC旋盤は記憶した数値を元に自動的に旋盤加工を行います。
ここでいうMECHANICALは表面処理を表しており、海外における特殊な無電解めっきとなります。
リブドロックワッシャーでのMECHANICALは‘三価ユニクロ’となります。
ねじの規格において、NPTはアメリカ管用平行ねじを表します。
日本ではPF(現在はG)となりますが、ねじ山の角度が60度なので互換性はありません。
なお、アメリカ管用テーパーねじはNPTとなります。
ねじの規格において、NPTはアメリカ管用テーパーねじを表します。
日本ではPT(現在はR/Rc)となりますが、ねじ山の角度が60度なので互換性はありません。
なお、アメリカ管用平行ねじはNPSとなります。
エンジニアプラスチックの一種で、ポリアミド(polyamide)の略式です。一般にナイロンと呼ばれます。
摩擦係数が小さく、耐摩耗性で自己潤滑性に優れています。また、対油性や耐薬品性にもよく機械材料に最適です。
ナイロンには主に“6ナイロン”と“66ナイロン(ナイロン66)”などがあります。
エンジニアリングプラスチックの一種で、ポリカーボネート(polycarbonate)の略式となります。
抜群の耐衝撃性、機械的特性、電気的特性などバランスの良い樹脂です。
電機・電子分野から自動車、医療分野など幅広く用いられています。
スーパーエンジニアリングプラスチックの一種で、ポリエーテルエーテルケトン(Poly Ether Ether Ketone)の略式となります。
エンプラの中で最高レベルの耐薬品性を持ち、耐熱、耐磨耗、難燃、耐加水分解性にも優れています。
EU(欧州連合)において、2008年6月にPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸塩)の使用を禁止した規制制度です。
エンジニアプラスチックの一種で、ポリアセタール(polyacetal)の略式となります。
バランスのとれた機械的性質を有し、耐疲労、耐クリープ、摩擦磨耗性等を備えています。
汎用プラスチックの一種で、ポリプロピレン(polypropylene)の略式となります。
比重が0.9と汎用プラスチックの中では最も軽く耐薬品性、対加水分解性、電気的性質にも優れています。
スーパーエンジニアリングプラスチックの一種で、ポリフェニレンサルファイド(Polyphenylenesulfide)の略式となります。
優れた耐熱性、高温雰囲気中で長時間使用しても物性劣化はほとんどありません。
PTFEは『ポリテトラフルオロエチレン』の略で、日本語では“四フッ化エチレン樹脂”といいます。一般的にはケマーズ社の登録商標“テフロン”と呼ばれる事が多いです。
耐薬品性・耐熱性・耐水性や絶縁性など非常に優れた性能を持っています。
その優れた性質から、フライパンなどのコーティングや雨具など様々な商品に利用されています。
※2015年にアメリカ・デュポン社からケマーズ社へ商標が移管されています。
汎用プラスチックの一種で、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride)の略式となります。省略して“エンビ”とも呼ばれます。
優れた耐水性、耐酸化・アルカリ性、耐溶剤性を持つ為、配管などに使用されます。
ただし、高温化下での使用はできません。
エンジニアリングプラスチックの一種で、ポリビニリデンフルオライド(PolyVinylidene DiFluoride)の略式です。ポリフッ化ビニリデンとも呼ばれます。
耐薬品性、耐候性に優れ、リチウムイオン電池用バインダー・電子材料・電解用バルブと様々な分野で使用されます。
R面取りとは、加工工程において丸く面取りを行うという意味です。例えば、図面に『R3』と表記されていれば、半径3个留澹未鯢舛ように面取りをするという指示となります。
省略して『R面(アールメン)』とも呼ばれます。
EU(欧州連合)において、2007年6月に施行された、人の健康や環境の保護、また化学産業の競争力の維持のために、化学物質への安全評価を義務付けた規制法です。
【Registration(登録)、Evaluation(評価)、Authorisation(認可) and Restriction(制限) of Chemicals(化学物質)】を省略して『REACH』とされています。
レニー(Reny)は三菱ガス化学が開発したポリアミドMXD6を主成分とするポリアミド樹脂系成形材料の総称です。ガラス繊維や無機フィラーなどで強化されエンジニアリングプラスチックの中では最も高強度・剛性で、高温での強度や弾性率が高い為、金属の代替材料としても適した材料です。輸送機部品や一般機械、電子部品、スポーツ用品、土木建築部材などジャンルを問わず様々な分野で活躍しています。
Restriction of Hazardous Substancesの頭文字をとったもので、EU(欧州連合)において2003年2月に公布され、2006年7月に施行された、電気・電子機器などに含まれる特定の有害物質の使用を制限する指令です。鉛・水銀・カドミウム・六価クロム・ポリ臭化ビフェニール(PBB)・ポリ臭化ジフェニエルエーテル(PBDE)の6種類が制限の対象になっています。
2015年6月に改正され、現行の6物質と新たに4物質が追加され10物質が対象となります。改正後のRoHS指令は“RoHS2”とされています。
追加されたのは、フタル酸ビス(DEHP)・フタル酸ジブチル(DBP)・フタル酸ブチルベンジル(BBP)・フタル酸ジイソブチル(DIBP)の4物質です。
これらは2019年7月22日より適用されています。
機械構造用炭素鋼と呼ばれる高炭素鋼の一種です。
S45Cという名称にはそれぞれ意味があり、それぞれ“Steel(鉄)”“45(0.45%)”“Carbon(炭素)”となります。
つまりこれは、炭素の含有量が約0.45%である鉄という事を表します。
SS材などの通常の鉄よりも炭素が多く含まれている為、焼入れ性がよく、熱処理を施す事により強度を向上させる事ができます。
ねじではS45C材が一般的に使用されますが、S25CやS50Cなど炭素含有量が異なる材料も多彩にあります。
SC(Steel Carbon)材は機械構造用炭素鋼鋼材とよばれ、SS材と並んで使用頻度が高く、入手性が高い材料です。また、SS材に比べると機械的強度が高く、熱処理によって耐摩耗性や硬さなどをコントロールできる材料のため、強度や耐久性が必要とされる機械産業の構造部品や自動車のエンジン周辺部品など多くの分野で使用されています。
一方で熱処理に向いているが、熱により性質を変えやすい為、熱を使う溶接には向いていません。
代表的な材料に「S45C」や「S50」などがあります。
SCMとは、クロム鋼に微量のモリブデンを合わせた合金鋼(クロムモリブデン鋼)です。SCMの後に3桁の数字を組み合わせて使われ、SCM435がねじ分野では多く使われます。これは、炭素の含有量が0.33〜0.38%(平均0.35%)である事を表しています。
SDCプラズマ表面硬化処理は、(株)SDC田中による特殊表面処理で、メッキや塗装などのように金属の表面に異種材料をコーティングするのではなく、真空炉でプラズマ放電を利用し、金属内部に炭素・窒素を傾斜的に固溶させる、又は表面に炭化物・窒化物を形成させ硬化させ表面の組織そのものを改質する浸透拡散処理です。
これにより表面が剥がれ落ちるという事もなく、またステンレス鋼の耐食性を損なわずに、耐摩耗・かじり防止ができます。
不純物を嫌う環境にも適応する為、食品・薬品・半導体製造関係などの業界でも利用されています。
SK(Steel Kougu)材は炭素工具鋼鋼材とよばれ、高炭素鋼に分類される材料です。炭素の含有量が多く、硬さや耐摩耗性に優れている事から、名前の通り工具の材料として使用されます。SK材は熱処理により硬度を上げる事が可能ですが、使用時に熱が生じると硬度が低下してしまう為、比較的熱の発生が少ないタイプの工具や刃物などに利用されます。
代表的な材料には「SK140」「SK85」などがあります。後ろの数字は炭素含有量(140であれば1.4%)を表しています。
SNB材は高温用合金ボルト材の一種で、400℃位までは機械的性質を維持する事ができます。
耐熱性の良さから、高温で使用されるバルブやフランジ、継手を固定するボルトに使用されます。
SNB5(一種)・SNB7(二種)・SNB16(三種)の規格があり、ねじなどではSNB7が使用される場合が多いです。
SPCCとは“Steel Plate Cold Commercial”の略で、SPHC材を冷間圧延加工して製造された冷間圧延鋼板になります。主に3.2mm以下の板金加工を行う際に適しており、平座金などの材料としても利用されます。
SSブラックはサカモト工業(株)の登録商標となります。
ステンレスに対して行う酸化着色による処理方法で、ステンレスへの“黒染め”という表現もできます。
黒色の部材へ色を合わせたり、光学機器等へ使用する際の反射防止などの目的でこの処理を行います。
一般的には“SUSブラック”と表記される場合もあります。
SS材は一般構造用圧延鋼材と呼ばれ炭素量が少なく、焼入れ性が無い為、熱処理をせずにそのまま使う事を前提とした材料です。ねじ加工で一般的に『SS材』と言えば、ほとんどの場合SS400を指し、最も使用頻度が高い材料です。後ろの数字は引張強度(N/mm2)を示します。
以前は“SS41”と表されていました。
安価で市場によく出回っている為、手に入りやすく加工性にも優れていますので、あらゆる分野で使用されています。
JIS規格では引張強度基準は設けてありますが、炭素の含有量などの規定はありません。
日本ソケットスクリュー工業協同組合の規格です。『スリーエス』と表現されます。
SUSはステンレスの略称で、『Stainless Used Steel』の頭文字をとったJIS鋼種記号です。ステンレスには様々な性質があり、鋼種記号の後ろへ数字やアルファベットを付帯させ、ステンレスの材質記号となります。
読み方は“サス”となります。
オーステナイト系ステンレス鋼の一種で、SUS304と耐食性や強度が同等の材料です。SUS304は加工硬化を起こしやすく量産には不向きな為、銅(Cu)を添加し加工硬化を抑えて金型や工具への負担を軽減させた材料がXM-7となります。
現在はヘッダー加工による製品はSUSXM-7が主流となっています。
ステンレスの中では最も代表的な鋼種です。オーステナイト系ステンレスで、18%のクロム(Cr)と8%のニッケル(Ni)が主成分です。“18-8ステンレス”とも呼ばれます。
耐食性はステンレスの中でも最も優れています。
冷間加工によって硬化し、磁性を帯びる場合もあります。
オーステナイト系ステンレス(A2)でありながら、A2−90(A2−100)の強度を得た高強度ステンレスです。
SUS316とほぼ同等の耐食性であり、磁性もA2−50と同等程度となります。
SUS304相当のステンレスにニオブ(Nb)を添加し、強度と耐力を強化した材料です。
また、耐食性もSUS304と同程度の性質をもっています。
SUS316はオーステナイト系ステンレス鋼の一種で、その中でも特に耐食性に優れています。SUS304にモリブデン(Mo)で加えることで海水などでの耐食性を向上させています。
海水ポンプや配管部材、船舶部品などに利用されます。
SUS316とSUS316Lは似ていますが、主な成分の違いは以下の通りとなります。
・SUS316 :炭素(C)0.08%以下、ニッケル(Ni)10〜14%
・SUS316L:炭素(C)0.03%以下、ニッケル(Ni)12〜15%
※SUS304系を『A2』、SUS316系を『A4』と表記される場合がありますが、こちらはSUS316・SUS316Lとも同区分となります。
SUS316LのLはローカーボンを示し、SUS316より炭素量を減らしてニッケルを少し多くしたものです。そうする事により耐粒界腐食性と加工性を向上させています。
用途はSUS316同様、海水ポンプや船舶部品、バルブなどに利用されます。
SUS316とSUS316Lは似ていますが、主な成分の違いは以下の通りとなります。
・SUS316 :炭素(C)0.08%以下、ニッケル(Ni)10〜14%
・SUS316L:炭素(C)0.03%以下、ニッケル(Ni)12〜15%
各材質の大きな違いは炭素(C)の量になります。炭素の量を抑える事により、切削性・加工性が向上します。
※SUS304系を『A2』、SUS316系を『A4』と表記される場合がありますが、こちらはSUS316・SUS316Lとも同区分となります。
オーステナイト系組織とフェライト系組織を併せもつ二相ステンレス鋼の一種で、優れた強度と耐食性を持ち、塩化物環境下での耐食性・腐食性に優れている事から化学プラントや海水の影響を受けやすい場所などに使用されています。またオーステナイト系よりもニッケル含有量が低い為、ニッケルによるコストの影響を受けやすいステンレスの中では比較的コストを抑えることができます。
SUS329J1・SUS329J3L・SUS329J4Lなどが代表的な二相ステンレスになります。
SUS410はマルテンサイト系のステンレス鋼です。ステンレス鋼ですが、鉄の成分が約87%含まれており、炭素量(C)も多い為、熱処理が可能な材料となります。熱処理を加えると、含有されているクロム(Cr)によりステンレス特有の耐食性を持ちながら高い強度と耐摩耗性を得ることができますので、タッピングねじやドリルねじ・刃物・バルブシート・ポンプシャフトなどに利用されます。ただ、ステンレス鋼ですがSUS304などオーステナイト系などと比較すると耐食性は劣りますので、比較的腐食しにくい環境などでの利用となります。
六角ナットへフリクションリングをかしめた緩み止めナットです。
使い方は通常の六角ナットと同様ボルトへ締め付けるだけです。
締結する事によりフリクションリングがねじ山へ食い込み、緩み止め機能が働きます。
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同等品でお得なセルフロッキングナットもございます。
Unified Coarse Treadの事を表わします。ユニファイ規格のねじは米国を中心に用いられていますが、ISO規格のミリネジの広まりにより、使用範囲が少なくなる傾向にあります。サイズの基本寸法がインチのため、インチねじとも呼ばれています。
ねじのピッチは一般的なメートルねじが1ピッチの距離で表わされているのに対し、ユニファイ規格などのねじ類は1インチ(25.4ミリ)あたりの山数で表されています。通常サイズの他に細目のUNF(Unified Fine Tread)があります。
UNC規格のねじはこちら。UNF規格のねじはこちら。
Unified Fine Treadの事を表わします。こちらは並目ピッチのUNCに対する細目となります。
UNC同様にインチねじとなるので、ねじのピッチは1インチ(25.4ミリ)あたりの山数で表されます。
UNC規格のねじはこちら。UNF規格のねじはこちら。
WEEE指令は「Waste Electrical and Electronic Equipment」の頭文字ををとったもので、EU(欧州連合)により2003年2月にRoHS指令と共に公布・施工された電気や電子製品の廃棄物に関する指令です。
従来、電気や電子製品の廃棄は埋め立て処分されていましたが、廃棄物から有害物質が発生し、土壌・地下水・空気など環境が汚染されてしまう上に、廃棄物の増加により埋め立てを行う土地も不足するようになってきました。それを受け、廃棄物を分別収集し全ての有害物質を除去して環境汚染を防止、またリサイクルによって再資源化を行い埋め立て処分される廃棄物の削減を目的とした規則です。
WEEE基準とも呼ばれます。
ZAMは日新製鋼株式会社により開発された溶融亜鉛とアルミニウムとマグネシウム合金による高耐食鋼板です。通常、溶融亜鉛めっきは素地の上に塗布しますが、ZAM鋼板は素地の上にZAMめっき層をはり、さらに保護皮膜を被せます。これにより、溶融亜鉛めっきより高耐食な鋼板となります。また、鋼板自体に加工を施すため、めっき工程が不要となります。その為、めっきの工程を省き、コストを抑える事が可能です。
シリカを主成分としたクロムフリーの亜鉛下地用の表面処理で、1μmという薄膜にもかかわらず高耐食で錆にも強く、自己修復性を有していますので傷にも強い特性を持っています。
ゼロクロメート参照。
Zinc Flakeはクロムフリーであり、専門のベースコートとトップコートの組み合わせを使用した環境に配慮した処理です。用途は多岐に渡り自動車、一般産業機械、建築部材のパーツに至ります。
亜鉛フレークコーティングのパフォーマンス上の利点は次のとおりです。
・水素脆性破壊の危険はありません。
・大気腐食に対する優れた耐性があります。
・塩水における耐食性は、電気亜鉛めっき、機械的亜鉛メッキ、他の一般的な表面仕上げよりも高い耐食効果を発揮します。
・コーティングの厚さは薄厚でありながら、高い耐食性を保持しております。
・ガソリン、ブレーキ液を含む化学薬品や溶剤への耐性があります。
・複雑な形状、凹部や六角穴なども適切な厚みでコーティングされます。
・環境にやさしく、薄膜で電食にも効果が期待できるなどの特徴を持ちます。
その高いレベルから世界中で自動車等にも採用されている金属に対する強力な防錆処理技術です。