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部品と部品をつなぎ合わせる重要な役目を持ったボルトのひとつとして、鉄骨建築物や構造物に高力ボルトは使われています。
またいくつかの種類があるため、それぞれがどのようなケースで活用できるのか知っておくことは工事などを行う上で、適切なものを扱えるかどうかにも関わってきます。
高力ボルトとは一体どのようなものなのかについて、世界中の結合部品などを取り扱っているねじコンシェル.comが実態をお伝えします。
設計が要求している基準に合わないようなものを使ってしまったり、性能を十分に生かせないものを選んでしまったりする前に、どんなものなのか知識を事前に身につけておくことをおすすめします。
高力ボルトは高力六角ボルトとトルシア形高力ボルトを表し、高張力鋼材が使われた高い強度を持つボルトの総称です。
締め付けをする際には一次締めをした後に、本締めを行う作業が必要になります。基本的に通常のボルトよりも、高く設定されているトルクで締め付けを行わなければなりません。
一度使用してしまうと新品同様の扱いができなくなってしまうことから、再度使用することは禁止されています。
高力六角ボルトは、六角二面幅とも表される、ナットの対辺が通常使用されるボルトよりも、少し大きくなってしまう点は注意しておきたいポイントです。
高力ボルトの主な使用用途が橋梁などの鉄骨建造物であることからわかるように、頑丈さを重視した部品だといえるでしょう。
頑丈さが売りの高力ボルトですが、いくつか種類があることをご存知ですか?より深くどんなものか理解するためにも、それぞれの違いや特徴を覚えておきましょう。
正式名称はJIS B1186「摩擦接合用高力六角ボルト・六角ナット・平座金のセット」と呼ばれ、JIS規格として採用されています。
六角ハイテンボルトとも呼ばれ、ボルト等級はF10TとF8Tで分けられます。
F10Tは1000-1200 N/mm²、F8Tは溶融亜鉛(ドブ)メッキ付きとなり800-1000N/mm²の引張強度を持った等級を表しています。
溶融亜鉛メッキ付きはねじ込みをスムーズにするためにオーバータップをされている等の理由からJISの対象外となりますが、JIS B 1186:F8Tと同等の品質であると国土交通大臣の認定を得たメーカーの製品が「大臣認定品」として流通しています。錆びにくい特徴を持った溶融亜鉛(ドブ)メッキされているため、雨風にさらされるような場所での使用も可能となっています。
高力六角ボルトは、六角ハイテンションボルト・六角ハイテンボルト・ハイテンボルトとも呼ばれます。
JIS規格化されていませんが、「構造用トルシア形高力ボルト・六角ナット・平座金のセット」としてボルトメーカー毎に国土交通大臣の認定を取得した製品が(社)日本鋼構造協会規格「JSS Ⅱ 09」に則り製作された商品です。
六角ボルトとは異なる形状で頭が丸く先端にピンテールと呼ばれる部分があります。このピンテールが適正な締め付けトルクが得られると破断するようになっているので、締め付けトルク管理が容易で作業性に優れています。
等級はS10Tとなり、1000-1200 N/mm²の引張強度を持っています。
トルシア形高力ボルトは、トルシアボルト・トルクシャーボルト・シャーボルト・TCボルトとも呼ばれます。
高力ボルトを扱っている中で多くの質問が寄せられるQ&Aの中から、疑問の声が多い内容のものを2つご紹介します。
F10Tは高力六角ボルトの等級を表し、F10TのFはfor Friction Grip Joints(摩擦接合用)を意味しており、1000 -1200N/mm²の引張強度を持った等級を表しています。
S10Tはトルシア形高力ボルトの等級を表し、S10TのSはfor Structural Joints(構造用)という意味です。
引張強度はF10T同様、1000-1200 N/mm²の引張強度を持った等級を表しています。
上記より、F10Tは高力六角ボルト、S10Tはトルシア形高力ボルトとして使い分けられているという事になります。
トルシア形高力ボルトは頭部が丸頭の形状をしているため、締め付けに関しては座金をナット側に一枚使用するのみとなっています。
その理由は頭部に座金をしない状態でも頭部座面面積が広く、座金を使用した高力六角ボルトと同等のリラクゼーション(ボルト軸力の減衰率)といった機能が実現されることを法的に認められているからです。
高力ボルトは市場ニーズの高い製品ではありますが、一般品であることから高力ボルトを使ったお客様の感想などが特に得られるというわけではありません。そのため高力ボルトではありませんが、強度を求められるリクエスト品(ワンオフ品)について寄せられたお客様の声をお届けします。
既製品ではないボルトを数本程度でも作成してもらえる場所を探していたところ、ねじコンシェルさんを見つけました。少し割高に感じましたが、品質的に十分に納得のできる品物を作成してもらえました。
また規格や仕上げ処理などの専門的な分野においても、丁寧に教えてもらうことができたため非常に助かりました!
このように品質が非常に高い物が揃っているため、何かお困りのことがありましたらねじコンシェル.comまでお気軽にお問い合わせください。
高力ボルトについて種類やQ&A、レビューなどを参考にどんなものなのか、ねじコンシェル.comが解説しました。
高力ボルトは表記の意味をしっかり理解しておかないと、サイズや使用箇所によって適切ではないものを選んでしまうことになりかねません。
種類も高力六角ボルトや溶融亜鉛メッキ高力ボルト、トルシア形高力ボルトなどがあるため、それぞれの違いを把握して使い分けていくようにしましょう。
また接合形式の違い、高力六角ボルト・トルシア形高力ボルトそれぞれの施工の際に注意しなければいけないポイントがいくつかあるため、それぞれの違いを十分に理解し正しい方法で使用していくことも重要です。
正しい知識があれば安全に施工することが出来ますし、どれを手配すればよいかと発注に悩むこともなくなることでしょう。
高力ボルトをお探しなら、ねじ、ボルト、ナットなど10万点以上の商品を取り揃えるねじコンシェル.comをぜひご利用ください。
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