・規格によるねじの違い
「ねじの径や長さは同じ。錆や傷などの問題も見当たらない。でも交換しようとすると、ねじが嵌まらない。」といった事は時折生じます。それは、ねじの規格が異なるからかもしれません。
取り付けられていたのが古い機器で、説明書に"M3"と明記されているのに、新しく入手したねじが嵌まらない場合、同じミリねじでも"旧JIS規格"のねじが利用されている可能性があります。
例えば、M3径ねじの場合、現在一般的に流通している規格品(ISO規格・新JIS規格とも呼ばれる)ではねじ山のピッチは0.5とされています。しかし、旧JIS規格ではねじのピッチは0.6と定められていました。その為、見た目が全く同じに思えるのに、嵌まらないという事が生じます。
同様のことは旧JISと新JISで規格が変わったM4やM5のねじにおいても生じる可能性があります。
・旧JIS規格品の入手
基本的に旧JIS規格は現在使用されていません。その為、品物によっては調達が難しい場合がございます。